京都鉄道博物館に続いて吹田総合車両所の見学ツアーへ。駅を出て直ぐの地点で見つけた車輪のモニュメント。鉄道の工場がある街にちなんだものでしょうかね。
今回、吹田総合車両所見学ツアー第8弾に参加しました。今までは工場公開のイベントは大抵、無料だったわけですがコロナ禍で状況は一変。この手のイベントは密を避けるためにツアー形式が主となり、更に旅客減により苦しい鉄道会社にとって、少しでも稼ぐ手段に成り代わりました。また、とある車両基地の方が撮影会イベントで年数百万円の収益があったとのお話やこの見学ツアーも第8弾(現在、第10弾まで計画されているようで。)なので、貴重な収入源であることは間違いなさそう。
一方、参加者にとっても、混雑しない形での見学やちょっとした体験等の付加価値がもたらされるので、決して悪くはないと考えます。
受付を済ませ、会議室で当日のレクチャーを受けた後、係員の誘導により見学へ。
改造場に収まる車両たち。外装が外された207系は体質改善工事中でしょうか。
改造場の中へ入り、改造中の車両たちを見学。
体質改善工事中の223系。前面FRPをパテで補修中。
内装が外された207系。こちらも体質改善工事中。
運転室に設置されているスイッチの類。実際に触ることも可。
車体上げ下ろしの実演に供されたクモハ112-5302。
改造場の後は撮影会。道中、建屋内を通り抜け…
撮影会では201系、103系等が展示。
681系と281系は前面扉の開放実演もありました。
クモハ52001とクハ117-1。どちらも急行~新快速で走った車両。クモハ52の塗装を117系が継承しています。
撮影会のメインであつ201系と103系。どちらも残念ながら廃車された車両で解体前の最後の奉公といったところでしょうか。適時リクエストに応じて行先表示が変化していました。
103系はクハしかいないようで、クモヤを繋いで電源供給。
そのクモヤは扉を開けてジブクレーンを出した状態で展示。骨組み、電線管丸見えの無骨な車内も見ることができました。
規制線は必要最小限なので車両に近づいて観察することもできます。こんなふうに221系に近づけるのも今日くらいなもの。
この221系は出場間近なようで、綺麗な床下を観察できました。眼福なり。
別のエリアには225系と201系、クモヤが展示。クモヤ以外は無通電状態でした。
建屋内にはクモハ113-5302。その脇には103系の行先幕。実際に操作することもできました。
撮影会を終え、最後の地点へ移動。
最後は食堂でグッツ販売とヘッドマークの展示。
こうして約2時間ほどの見学ツアーは終了。食堂を出ると、かつてクモハ52が保存されていた屋根付きの線路が。補修するために仮説のレールを設置して移動させたのでそのレールが部分的に残されていました。いずれここにクモハ52が再度収まるのでしょうかね。
見学ツアーを終え、東京へ帰るわけですが、この日は東海道新幹線が停電で数時間止まった影響でダイヤ乱れ。幸いにして乗る列車が運休にならなかったことと、もともと指定席を買っていたこともあり、労せずして東京に着きました。
東海道線ホームに向かうとサンライズが停車中。最後までJR西日本の車両に縁を感じさせる一時となりましたとさ。
お終い
撮影日:2022年12月18日