年が明けると「どこか遠くへ行きたい」病が発症、千葉県の佐原~茨城県の大洗を列車で巡ってきました。
青砥駅から京成線に乗車…
青砥駅から1時間弱で京成成田駅に到着。快速特急同士が顔合わせ。
成田線へ乗り換え。
京浜東北線にいた頃はこの硬い椅子はあまり好きではなかったのですが、ローカル線へ転用された補正もあってか、どこか哀愁すら感じてしまうようになりました。
佐原の一つ手前、大戸駅で数分間停車。広い青空、誰もいないホーム、3/4ドア開、実に長閑でローカル感満載。
青砥駅から2時間強、目的地である佐原に到着。
立派な瓦屋根の駅舎。佐原は小野川周辺に古い町並みが残されており、それをイメージした駅舎として2011年に建てられたそうな。
今日は佐原で泊まる訳ですが、チェックインまでは全くのノープラン。
やって来たのは「川の駅 水の郷さわら」。展示物を見逃した件があり、再訪を果たしました。
施設内の一角には利根川改修工事を担当していた佐原工作出張所で使用された機材が展示されております。
中央に鎮座する木製トロッコ。建物外には機関車とともに鉄製トロッコが展示されておりますが、木製トロッコはそれらが導入される前の車両。
車体枠は角材を井桁に組んでることがわかります。
また、上部のダンプ部分は展示に際してか作り直されたように見受けられます。
軸箱は車体枠に直付け。人力又は牛馬で運んでいたのでブレーキ装置なんてものは無く、極めてシンプルな造り。
他にも機材が展示されており、改修工事で必要な道具を展示されている機材で製作していたそうな。
日立製作所の銘板を見つけました。1961年製の誘導電動機です。
【参考】
日立鉱山で撮影した1970年製同期電動機の銘板。モノは異なるものの、1961年から1970年にかけて銘板の表現が大きく変化したことが伺えます。
利根川側の屋外には建設機械が展示されていました。
川の駅からウロウロしているうちに辿り着いたのが「両総用水第一揚水機場」。
案内板によると利根川の水をここで汲み上げ、九十九里の平野に広がる農地へ向けた流すみたい。言われてみればこの辺りは平野部なので水源といえるほどの山間部は無いに等しく、重要な設備であるのは言わずもがなかな。
揚水機の前にはメンテナンス用の設備機械が設置されております。
足元を見ると鉄車輪に鉄レールと正に鉄道。この機械は両岸を直線的に移動するものなので、両フランジ構造、踏面は平面となっています。
グレーのカバー内には動力を伝達するチェーンが入っているのでしょうかね。
そうしているうちに日が暮れ…
佐原のルートインに宿泊、トレインビューな部屋でした。発車する成田線の209系、手前には鹿島線のE217系が停車中。
撮影日:2022年1月14日
続く