御巣鷹の尾根

ここ最近、会社の人に勧められて「沈まぬ太陽」を読んでいます。架空の航空会社である国民航空を舞台にした作品ですが、作者の山崎豊子が取材した内容を基に再構成し書いているので、事実に近しい内容であるといえます。その中に「御巣鷹山編」がありまして、言うまでもなくこれは、日本航空123便墜落事故をモデルにしております。これの内容があまりに衝撃的すぎて…
そんな折、関東ローカルのニュースで御巣鷹の尾根への登山道が冬季閉鎖解除された報を見て実際に行ってみたくなり、ゴールデンウィークを利用して慰霊登山してきました。


登山の前に「慰霊の園」へ行き、犠牲者に冥福を祈りました。


尾翼を模った塔が御巣鷹の尾根へ向いている…
身元不明の遺骨が塔の背後に収められ、520名の犠牲者の氏名を記した碑もあります。


慰霊の園には資料館も併設されています。



慰霊の園から御巣鷹の尾根へ。


クルマを止めて登山道へ…


駐車場から御巣鷹の尾根までは1km弱。整備された登山道ではありますが、険しい地形に息も絶え絶えで、日頃の運動不足が露呈…


御巣鷹の尾根に到着。ここには「昇魂之碑」があり、周囲には花や花木が植えられています。


遺品を収めた場所もあります。



墜落時に焼かれた木や破断したであろう切り株が未だに残っていました。


登山道の道中にあるスゲノ沢から御巣鷹の尾根にかけて遺体が見つかった各所に建つ墓標。犠牲者への悲しみもさることながら、急峻な地形で捜索にあたった関係者の苦労も相当なものであっただろうと感じました。


対面の尾根の1段木が低い場所は墜落時に抉られた「U字溝」といわれています。


所詮、私は小説を読んでやって来た物見遊山の類ですが、「安全」がついて回る仕事に勤めており、他人事の感がせず慰霊登山してきた次第です。御巣鷹の尾根は、まさに小説通りの景色だったわけですが、実際に目の当たりにすると…こんな恐ろしいことはあってはならないし、起こしてはならないと感じました。